MITSUBISHI ランサーエボリューション

ランサーエボ1(CD9A) ランサーエボリューション1 CD9A (1992年)

4WD車のジムカーナでの可能性を模索していた時に発売されたのが、このコンパクトなボディに250psのハイパワーエンジンを搭載したCD9A型ランサーである。岡野選手のステップアップ用の車両を探していた時期なので、本人と話合って購入する事になった。初めての4WDジムカーナ車の開発に最初は苦労したが、その圧倒的なポテンシャルに「将来は4WDの時代が必ず来る」と確信した。(当時ランサーよりシルビアの方が速いと言った全日本選手もいたが。)リスクの有る未知の車にチャレンジした岡野選手がいなければ今のA4クラスはどうなっていたのだろうか。この車は良くも悪くも初期型で、特にパワーステアリングが回転感応式でステアリングをグリグリ切るドライバーにはとても辛い車であった。(岡野選手はドリフト走行なのであまり気にしていなかった様だ)写真は「関越スポーツランド」でのテストにおける1コマ。


ランサーエボ2(CE9A) ランサーエボリューション2 CE9A (1993年)

マイナーチェンジで発売されたCE9A型はCD9A型での問題点を改良し、エンジンパワーも260psにアップした最も性能的に安定したモデルである。サスペンションもCD9Aから改良されて、操縦性も向上した。現在でもエンジントラブルの多いエボ3よりも人気が有るようだ。また、パワーステアリングも改良され女性でも乗れる車になった。この車で岡野選手の4WDドリフトが広く知れわたる事になった。写真は「猫間スキー場」での合宿における1コマ


ランサーエボ3(CE9A)

ランサーエボリューション3 CE9A (1994年)

CE9A型のマイナーチェンジで、270psにチューニングされたエボ3は度派手な外観で発売された。(見慣れた今では気にならないが)1・2を乗ったらもう腐れ縁とばかりに、当然の様に購入した。この車は速いには速かったがエンジン関係のトラブルが多くかなり困ったが、岡野選手が念願の全日本チャンピオンを獲得した記念すべき車でもある。写真は「鈴鹿南コース」で開催されたJAFCUPでの1コマ。


ランサーエボ4(CN9A) ランサーエボリューション4 CN9A (1996年)

ランサーのフルチェンジで発売された、このCN9A型は自主規制枠一杯の280psエンジンを搭載している。1・2・3と乗り継いだら「とことんランサーだ」と直ぐに購入した。LSDを追加購入しなくてもモータースポーツで十分なポテンシャルを発揮するのはこの車とGT-Rぐらいだろう。(リアの純正LSDの強化はどちらの車も必要だが)サスペンションも過去のランサーの中では最も進化している。ただ、エンジンのレイアウト変更と車重のアップが原因の操縦性の悪化がやや気になる。また、オーバーヒート等のエンジントラブルも一部で発生しているが、98年に発売予定のエボ5ではたぶん対策されているだろう。写真は97年に「ラリーキッズ伊那」で開催された全日本選手権での1コマ。


ランサーエボ5(CP9A) ランサーエボリューション5 CP9A (1998年)

あらゆる意味で完成されたランサーのエボリューションモデルといえる車で、非常に完成度が高く、トラブルも歴代モデルの中では非常に少ないと言える。5ナンバーボディをオーバーフェンダーで3ナンバー枠まで拡大したグラマラスなボディと簡単な吸排気チューニングによる300馬力オーバーのハイパワーも魅力である。ただ、相変わらずのフロントヘビーな重量配分とガソリンタンクの設計不良によるコーナリング時のガス欠現象は気にはなるが(ガス欠対策ガソリンタンクは98年11月に設定された)。エボ5(CP9A)の「開発日記」を読みたい人はココをクリックして欲しい。なお、左の写真は98年に「キョウセイ」で開催された全日本選手権での1コマ。

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ランサーエボ6(CP9A) ランサーエボリューション6 CP9A (1999年〜2000年)

基本的なエボ5の諸トラブルを解消した進化モデルと言える車で、細かいところが色々とチューニングされている。特にガソリンの片寄り防止やドライブシャフトの長さの適正化等の対策が行われた。エボ5との大きな違いはフロントバンパーとリヤスポイラーの形状変更、タービンブレードへのチタンアルミ材採用、タービンインレット側の口径拡大、フロントロアアーム変更、リヤアームのアルミ化推進、リヤピロボールの追加等である。エボ6(CP9A)の「開発日記」を読みたい人はココをクリックして欲しい。なお、左の写真は2000年4月に「キョウセイ」で行われた「2000年全日本ジムカーナ選手権第3戦」での1コマ。

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リジット ランサーエボリューションZ ランサーエボリューション7 CT9A (2001年〜2002年)

ランサーエボリューションの第3世代となるモデルで、新たにACD機構が追加され、吸気系のレイアウトもストレートサクションタイプとなった。ただ、サイズ拡大に伴って車体重量が増加したので、残念ながら大幅なポテンシャルアップはしていない。ボディ剛性も向上し、乗り心地も従来のモデルよりも良くなっているので、一般ユースにも十分に対応できる車である。エボ7(CT9A)の「開発日記」を読みたい人はココをクリックして欲しい。なお、左の写真は2002年4月に「キョウセイ」で行われた「2002年全日本ジムカーナ選手権第3戦」での1コマ。

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リジット ランサーエボリューション[ ランサーエボリューション8 CT9A (2003年〜2005年)

エボ7までは吸気排気系の改造も許されたA車両であったが、このエボ8からは新たなクラスである「N車両規定」での改造となった。エボ7で違和感のあったセンターのACD機構はプログラムの進化に伴い、エボ7よりも、かなり乗りやすくなった。車側のトラブルも一切無く、全ての面で完成された車であると言える。(フロントグリルの豚の鼻?が気になるが・・・。) エボ8(CT9A)の「開発日記」を読みたい人はココをクリックして欲しい。左の写真は2004年4月に「キョウセイ」で行われた「2004年全日本ジムカーナ選手権第3戦」での1コマ。(N4クラス優勝)

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リジット ランサーエボリューション\ ランサーエボリューション9 CT9A (2005年〜2006年)

このエボ9でN車両としては2台目のエボリューションとなるが、ターボチャージャーの吸気側材質がエボ8のチタンアルミからチタンマグネシュームに変更され、よりタービンレスポンスが向上した。同時にエンジンにMIVEC機構が追加されたが、残念ながら、この機構を追加した効果は殆ど感じられなかった。フロントマスクはエボ7の頃イメージに戻りかなり落ち着いた感じとなった。エボ9(CT9A)の「開発日記」を読みたい人はココをクリックして欲しい。左の写真は2006年3月に「関越スポーツランド」で行われた「2006年JMRC関東チャンピオンシリーズ第1戦」での1コマ。(NT4クラス優勝)

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リジット・ランサーエボリューション\・MR ランサーエボリューション9・MR CT9A (2006年〜2009年)

ランサーエボリューション\・MRはエボ7から始まったCT9Aモデル用シャーシの最終モデルであり、名機4G63turboエンジンの最後搭載車でもある。通常であればMR等の中途半端なマイナーチェンジモデルは購入する事は無いが、2007年秋に発売される予定のエボ]のポテンシャルが未知数だったので、あえて今回は購入する事にした。なお、このモデルではエボ\とは異なり、標準タービンはアルミチタン製となったが、アルファではメーカーオプションのマグネシュームターボを選択した。エボ9・MR(CT9A)の「開発日記」を読みたい人はココをクリックして欲しい。左の写真は2007年1月に「浅間台スポーツランド」で行ったテスト走行での1コマ。(エボ\との見極めはナンバープレートの数字?)

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リジット・ランサーエボリューション] ランサーエボリューション10 CZ4A (2007年〜2008年)

ランサーエボリューション]はエボ1からエボ9まで搭載されていた4G63turboエンジンから初めて4B11エンジンに変更された最初もモデルである。殆ど全てを新規開発することになるので、熟成には時間がかかるが、この先の事を考えて開発に着手することになった。

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ランサーエボリューション10 2010年モデル CZ4A (2010年〜2015年)
初期型の280psから300psにパワーアップした4B11エンジンを搭載した2010年モデルで本格的に全日本ジムカーナ選手権に参戦することを決定。この車で初めてブレンボキャリパーをオプション選択することになった。車両重量はエボ9に比べて重くなっているが、ボディ剛性、サスペンション、エンジン出力等の向上により互角に戦えると判断した。

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このモデルでランサーエボリューションの23年の歴史が幕を閉じました。




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