リジット ランサーエボリューションZ 開発日記


リジット・ランサーエボ7




車両型式:GH−CT9A(JAF登録番号:JM−161)

車両グレード:RS(ACD、Hiクロス、集中ドアロック、パワーウインドウ付・薄板ボディ仕様)

セッテイング&コメント責任者:中村誠司(アルファ代表)

テストドライバー:岡野博史(アルファ・テスト契約ドライバー)

車輌製作責任者:高橋明裕(アルファ・チーフメカニック)



〔車両仕様〕
「サスペンション系パーツ」
GABαスペック
RIGIDピロアッパーマウント(Front:RU203S Rear:RU211S)廃版
RIGIDスタビライザー(Rear:RS215)廃版
RIGIDスプリング(Front:RGS20157 Rear:RGS20102)

「強化ブッシュ」
RIGIDエンジンマウント(CTEG1)
ラリーアートサスペンションブッシュ&デフマウント

「デフ・クラッチ系パーツ」
FrontLSD(クスコ)
CenterLSD(クスコ)
RIGIDツインプレートクラッチ(RCT203)
RearLSD(クスコ)


「ブレーキ系パーツ」
〔15インチキャリパー〕
RIGIDブレーキパッド(Front:RB203G Rear:RB213M)
RIGIDスーパーインナーシュー(RB213ISC)廃版
RIGIDスリットローター(RBR203)廃版


「吸排気系パーツ」
RIGID強化マフラーリング(RM002B)
HKS・スポーツクリーナー
RIGIDサクション&インタークーラーパイプ廃版
RIGIDインタークーラーフィッチングパイプ廃版
フロントパイプ(HKS)
リヤマフラー(HKS関西)


「ボディ補強パーツ」
RIGIDタワーバー(Front:TB207MS Rear:TB215)廃版


「内装パーツ」
RIGIDシフトノブ(NDM102 ジュラコン製)
RIGIDタービン温度計(MT002)
RIGIDターボメーター(MT003)廃版
TETRXバケットシート(Dr:TS13 Nav:TS13)廃版
パイロテクトシートベルト(PH35C)廃版
ナルディステアリング(スポーツAタイプ)


「外装パーツ」
TETRXフードスクープ廃版
TETRXカーボンナンバーベース廃版
オクヤマFRPボンネット廃版
オクヤマFRPトランク廃版
オクヤマFRPリヤスポイラー廃版


「タイヤ&ホイール」
〔17インチタイヤ&ホイール〕
ADVAN・A048orNEOVA(Front:255/40-17 Rear255/40-17)
ADVAN・RG(Front:9.5J-17 +35 Rear:8.5J-17 +37)

「その他のパーツ」
RIGIDホイールナット(RNTS+RNLTS)
純正1mmオーバーサイズピストン



《開発日記》

2002年11月20日」 エボ8事前情報

2002年11月06日」 ラストラン

2002年10月08日」 最終イベント

2002年09月21日」 転売について

「2002年09月12日」 エアークリーナーケースについて

2002年02月08日」 リジットエボ7がビデオ本に登場

2001年11月29日」 ランサーエボ7の追加生産

2001年09月25日」 全日本ジムカーナ最終戦

2001年08月28日」 リジット・エボ7 全日本A4クラス 優勝

2001年08月10日」 近況報告

2001年06月29日」 近況報告

2001年06月19日」 近況報告

2001年06月12日」 近況報告

2001年06月07日」 近況報告

2001年05月23日」 G6ジムカーナ

2001年05月16日」 近況報告

2001年04月20日」 実戦デビューしました

2001年04月11日」 デビューについて

2001年03月21日」 デモムービー公開

2001年03月17日」 デビュー延期

2001年03月13日」 ジムカーナ仕様でのシェイクダウン

2001年02月28日」 改造経過報告

2001年02月23日」 改造開始

2001年02月21日」 ノーマルシェイクダウン

2001年02月17日」 納車

2001年01月26日」 事前調査

2000年12月22日」 車両価格

2000年12月12日」 開発決定



ランサーエボ8情報 2002.11.20


来年1月発売予定のエボ8の概要が判ってきた。

おおむね、エボ7と同じ様なスペックであるが、
オプションや基本的な仕様が多少変わってきている。

・最大トルクは1kg-mアップで40kg-m
・RSは全車、ACD+Frontヘリカル+スーパークロスHi+薄板ボディとなり、
 ビスカスタイプは廃止
・パワーウィンドウ+集中ドアロック+トランクオープナーがセットオプション
 (上記を選択しないと、トランクオープナーは非装備)
・助手席エアーバッグのオプション化
・マニュアルエアコンのディーラーオプション化
・RSもイモビライザーの標準装備

車両重量はエボ7の基本スペックと同じ1320kgではあるが、
本来ACD等の装着で増加する分を、他で軽量化している。

5速ミッション車はエボ7と同じミッションを採用している様なので、
エボ7同様にエボ6系のLoクロス用ファイナルが装着できる可能性が高い。

以上の情報を考えてアルファでは注文する車両の仕様を下記の様に
したいと思っている。

基本モデル:RS
キャリパー:15インチ
オプション:パワーウィンドウ+集中ドアロック+トランクオープナー

17インチのブレンボは、投資対効果の面で、ジムカーナでは無駄であるし、
将来的に、転売する場合に、ダートラ関係には敬遠されるので、お勧めしていない。
(サーキット仕様の場合にはメリットが有るかもしれないが・・・。)

また、6M/T仕様は、ミッション関係が変更されるので、
エボ6のLoクロスファイナルが装着可能かどうか不明の為、
現段階では選択できないし、ギヤ-比的にもメリットを感じないが
6速がハイギヤー(スーパーオーバートップ)なので、
トランスポートでの燃費の面ではメリットはありそうだ・・・?

ラリー車では、絶対に選択してはいけないパワーウインドオプションも
ジムカーナでは、快適装備として必需品だと思っている。
(トランクオープナーが無いのは辛い?)

少しでもジムカーナ志向のある人は、
GSRは絶対に選択しないで欲しい。
AYC仕様でジムカーナを楽しむのは、
ほとんど不可能だと思っているので・・・。

エボ8が納車されたら、エボ8開発日記をスタートさせるので
楽しみにして欲しいが、エボ7で基本的な開発が終了しているので
それほど苦労無く仕上がる予定である。


ラストラン 2002.11.06


売却先が決まったエボ7でのラストランを関越スポーツランドで行った。

今回は、来年のエボ8のN車両に関連したテストも同時に行った。
(タイヤサイズ変更の影響等がメインだが・・・。)

久しぶりに自分自身でもエボ7をドライブする事になったが、
この車の乗り易さに驚愕した。

何時もは、岡野選手のドライビングを外から見て、
セットアップを行っていたので、自分自身では運転していなかったが、
我ながら、このエボ7の完成度の高さに驚いてしまった。

これなら、自信を持って次のオーナーに手渡せると思ったが、
また、可愛い娘をお嫁にやるような悲しみも感じている。

幸い、この車は身近な選手に売却するので、
変にいじり壊される事も無いので、安心しているが・・・。

来年はエボ8の開発が待っているが、
2年間のエボ7のセッテイングノウハウがきっと役立つと思う。


最終イベント 2002.10.08


10月5〜6日に筑波1000にて開催された、
全日本ジムカーナ選手権第9戦(最終戦)で
2年間のエボ7でのイベント参加活動が終了した。

今年は、成績的には安定していたが、
結果的には今回のイベントでの4位が最上位となり、
残念ながら、表彰台はゲット出来なかった。

アルファの車両製作の基本ポリシーは、出来るだけ特殊な部品を
使用せずに、市販を前提としたパーツで走らせる事なので、
岡野選手には苦労をかけてしまった。

ただ、苦労が選手を成長させるので、
彼の走りは今まで以上に磨きがかかってきている。

来年は新型のエボ8をJAF・N4クラスとして開発する予定だが、
改造範囲が狭くなるので、ドライバーファクターが今まで以上に重要になる。

その点では、来年は今年以上の成績を期待している。


転売について 2002.09.21


リジットランサーエボ7の最後のイベントは10月6日に筑波1000で開催される
全日本ジムカーナ選手権第9戦となった。

それに伴い、11月にはこの車両を転売する予定なので、
興味のある方は、メールにて問い合わせて欲しい。
仕様等で多少変化するが、基本価格として「350万円」を予定している。
(希望があれば、2003年のN車両としての引き渡しも可能である。)

全日本ジムカーナの上位を狙える車両だと自負している。


エアークリーナーケースに関して 2002.09.12


何も変化が無かったので、更新していなかったが、
全日本の第7戦の菅生と第8戦の鈴鹿において、
エアクリーナーケースの解釈でリジットランサーのサクションシールドが問題視された。

要は、「HKSパワーフローの網の部分は、クリーナーケースとは認められないので、
何らかのクリーナーボックスを別途装着するように。」ということだ。

この指摘を菅生で受けたので、次の鈴鹿には、シールド上に蓋を装着したが、
それでも「△」の判定を受けてしまった。
(蓋はボルトオンで固定しろとの見解らしい。)

次戦の筑波には、蓋を完全固定して参加する予定あるが、
それでも指摘される可能性はある。

なお、リジットのエボ7用サクション及びシールドを装着している車両の
当座の対応に関しては、現在検討中であるが、
すこし時間がかかるので、HKS関西製のサクションボックスの装着をお奨めする。

なお、エボ4〜エボ6に関してもアルファとしては対応する予定だが、
急ぐ場合には、純正クリーナーケースに変更して対応していただきたい。



リジットエボ7がビデオ本に登場 2002.02.08


ホットバージョンVol55というビデオ本にリジットランサーエボ7が登場している。

筑波サーキットの新コース(筑波1000)で、
岡野選手が絶妙なドリフト走行を披露しているので、是非確認して欲しい。
(絶妙なペダル操作も確認できる?)

今年は、岡野選手は全日本シードに返り咲いた為に、
地方選手権にはA4クラスでは出場できないので、
エボ7のシーズンインは3月17日の関越スポーツランドでの全日本第1戦となる。

昨年からの大幅なグレードアップは施していないが、
メンテナンスは十分にして、A車両での最後のシーズンに望みたいと思う。


ランサーエボ7の追加生産 2001.11.29


来年度発売のランサーエボリューションRSの追加生産が決まったらしい。
生産台数は100台で来年2月生産とのこと。
基本的な仕様の変更は無いが、レスオプションとして、インタークーラースプレーレス仕様が
選択できるようになったとのこと。
これにより、吸気効率的に邪魔になっていた水タンクを外すことが出きるようになった。

また、同時に噂のエボ7の5速オートマ車も来年2月に発売されるらしい。
生産台数は2000台とのこと。
パワーはやや控えめの272psでトルクは35kだと言う。
これで、高速道路を快適に吹っ飛ばすおじさん達が増えそうだ。

来年のG6のATクラス最速車両が発売されることになった。
(やはりATクラスも駆動で分ける必要ができそうだ・・・。)


全日本ジムカーナ選手権・最終戦 2001.09.25


優勝した関越スポーツランドでの第8戦から一転して、
絶不調の鈴鹿サーキットでの第9戦を経て、
イオックスアローザでの全日本最終戦に参加した。

2週間おきの3戦連続開催となるハードなスケジュールなので、
車両メンテナンスよりも精神集中の方に苦労した。

1トライ終了時点では2位であったが、残念ながら2トライ目での
タイムアップが少なく、結果的には優勝タイムから0.4秒遅れの5位となった。

ただ、後半セクションのタイムは2トライ共にベストタイムを
マークする事が出来たので、エボ7のポテンシャルは十分にアピールできたと思う。

今期のエボ7の参加イベントとしては、
10月21日のG6ジムカーナアレッスラウンドを残すだけとなった。
(今回はSタイヤクラスに参加する予定である。)

エボ7の進化度合いを確認したい方は、是非参加するか、
ギャラリーに来てみて欲しい。


リジット・エボ7・全日本A4クラス 優勝 2001.08.28


全国のエボ7ユーザーの方には、長い間ご心配をおかけしましたが、
8月26日に群馬県の関越スポーツランドで行われた、
「JAF全日本ジムカーナ選手権第8戦」において、
アルファのランサーエボ7がA4クラス優勝をゲットいたしました。

今回の優勝は岡野選手のスーパーパイロンテクニックに負うところが
大きかったのですが、それなりの時間をかけて熟成した成果が出たと思います。

9月9日の鈴鹿サーキットでの第9戦はかなりのハイスピードコースなので、
かなり苦戦する事が予想されますが、9月23日のイオックスアローザは
フルパイロンコースなので、再び優勝を目指して頑張りたいと思っています。

これからも、ご声援をよろしくお願いいたします。




近況報告 2001.08.10


全日本の伊那での惨敗の教訓から、色々なデータを取り、
九州の全日本をパスし、再セットアップに十分な時間を取った。

取り合えず、7月8日のJAF関東地方選手権ではA4優勝をゲットしたので、
再セットアップは順調に進んでいるようだ。

目指すは8月26日の全日本・関越である。
ここで、エボ7の進化が問われることになると思うので、期待して欲しい。

また、8月19日にツインリンクもてぎで開催される、
「スーパードライビングフェスティバル」に岡野選手もこのエボ7で参加するので、
リジットエボ7の進化の結果を外から中から確認できるチャンスなので、
是非、来て欲しい。(破格の入場料と参加費なのでメリット十分だ!!)



近況報告 2001.06.29


地区戦優勝の余勢をかって、全日本第6戦が開催された伊那に乗り込んだ。
1トライ目のウエット路面ではA4クラス4位のタイムを叩き出したが、
2トライ目のドライ路面では、トップから1秒以上離され、
その上パイロンタッチもしてしまったので結果的には惨敗となってしまった。
ただ、前回の菅生の時よりも内容的には良くなって来ているので、
さらなるセッテイングの煮詰めを行いたいと思う。

1秒速くするためのセットアップ変更には、
想像も出来ない様な苦労があるが、
アルファの総力を上げて努力したいと思う。

なお、セットアップの時間を稼ぐために、
残念ながら7月開催の九州の全日本には参加しないことにした。
(そのかわり、岡野選手は7月20日のG6・TTラウンドに、
リジット・シルビアでFR2クラスに参戦する事になった。)

8月26日に関越スポーツランドで開催される第8戦には、
今よりもより進化した車両で望めると思う。

なお、関越での第8戦には、A4クラスのトップクラスの選手が、
エボ6からエボ7にスイッチして参加すると言う噂も流れているので、
その車との勝負が今から楽しみである。


近況報告 2001.06.19


緊急セットアップ変更を行い、6月17日に関越スポーツランドで開催された
JAF関東ジムカーナ地方選手権第5戦に参戦した。
マシン的にはまだ不十分な状態ながら、岡野選手のテクニックのおかげで
A4クラス優勝をゲットする事が出来た。

セッテイング的にも、岡野選手の本来の持ち味である、
豪快なドリフト走行が可能になったので、
6月24日の伊那での全日本は多少期待がもてるようになってきた。
(今度こそ、永いトンネルの先に、一条の光が見えてきた?)

なお、ACDの外部制御CPUのモータースポーツ対応品を
三菱純正パーツに登録するという噂が流れてきているので、
それが実現すれば、ACD装着車両のメリットが出てくると思われるので、
ACDのジムカーナでの有効性の最終判断はもう少し先になりそうである。

エボ7の今後の命運は良くも悪くもACDシステムが握っているので、
三菱自動車の素早い対応に期待したい。



近況報告 2001.06.12


残念ながら6月10日の全日本選手権第5戦の菅生では、
A4クラス14位と過去にない最悪の結果となってしまった。
色々とトライしてみたが、良い結果が得られなかったので、
基本的な部分を全て見直す事になった。

6月24日に伊那で開催される第6戦の結果しだいで、
ランサーエボリューション7の基本的なポテンシャルの
最終判断をする事になると思う。

なお、『ACDの外部制御部分(CPU・センサー類)の「変更」、
「交換」、「調整」はJAFスピードA規定では一切許されない。』との
正式な解答書がJAFモータースポーツ局から送られてきた。

残念ながら、現段階ではACDのセットアップを外部制御の部分で
行う事が出来ないので、ジムカーナでのセットアップは
絶望的になってきた。



近況報告 2001.06.07


5月28〜29日に広島のスポーツランドタマダで行われた
全日本ジムカーナ第4戦に参戦したが、A4クラス9位と、
残念ながら良い結果は得られなかった。
(岡野選手の滅多に見られないサイドターンミスもあったが・・・。)

エボ7がジムカーナにおいて良い結果を残せない最大の原因は、
ACDの基本的な制御データに問題があると判ってはいたが、
路面温度が上昇し、路面グリップが上がるとその欠点が
より顕著に出てくるようである。

未だにJAFからはACDの制御の変更の可否についての
正式な見解文書は送られてきていないが、
どうも、CPUの交換も含め、外部制御関係の変更・改造は
スピードA車両では認められない様である。
(正式な文書が来た段階で再コメントする予定である。)

この様な手足を縛られた状態で、エボ7のポテンシャルアップを
実現するのは至難の業といえるが、
その後の各種セットアップとテスト走行で、少しは前進する事ができたので、
6月10日に菅生で開催される全日本第5戦では、
前回の様な事は無いと期待している。
(テストと実戦は異なるので、少し心配ではあるが・・・。)


G6ジムカーナ 2001.05.23


5月20日に行われた、G6ジムカーナ第2戦アジュールラウンドに
アドバン・ネオバを装着し、4WDクラス(レギュラータイヤの4輪駆動車)に参加した。
結果としては、リジットサポートの宮嶋選手のエボ6に及ばず2位となつたが、
現在のセットアップがレギュラータイヤでも十分に対応出来ることが確認出来た。



近況報告 2001.05.16


全日本ジムカーナ選手権第2戦(名阪)での実戦データを分析し、
日々セットアップにいそしんでいる。
全日本ジムカーナ選手権第3戦の北海道は、
セットアップの関係で、今年は参加を取りやめたが、
5月27日のタマダで行われる第4戦には参加する事になっている。

第2戦以降のセットアップメニューは前後アライメントの変更、
フロントスプリングのバネレート変更等である。

ACDのコントロールユニットの変更、改造に関してのJAFからの
回答が発表されていないので、ノーマル状態でのベストなACDポジションを
探しているが、コースコンディションでマッチングが異なるので、
さすがの岡野博史選手も頭を悩ましている。

ただ、ACDのメリットを感じるのは、
センターLSDをオーバーホールすることなく
簡単にセットアップを室内から変更出来ることで、
その点では、非常なメリットを感じている。

なお、5月20日(日)にFISCOのNコースで開催される
G6ジムカーナアジュールラウンドには、アドバンネオバを装着して、
4WDクラス(レギュラータイヤ)に参加するので、
RIGIDエボ7のアグレッシブルな走りを見たい方は、
是非、ギャラリーに来て欲しい。



実戦デビューしました。 2001.04.20


全日本第2戦で、なんとか実戦デビューを行うことが出来た。
クスコさんの協力により、フロントLSDも間に合い、
試作の吸排気系パーツも一通り揃ったので、徹夜作業で仕上げた。

実戦での結果は8位と奮わなかったが、優勝のエボ6には1,2秒差ながら、
先行開発されていたGDBインプレッサとは互角の戦いが出来たので、
十分納得の行く結果だと判断している。
パーツを装着しただけの暫定仕様なので、もっと苦戦すると思っていたが、
正直言って意外な結果となった。

今後の進化はACDのセットアップが鍵を握っているのだが、
一部からACDユニット(特にACDコンピューター)のプログラム書き換えは
スピードA車両規定では違反行為ではないのか?との指摘があったので、
現在、JAFモータースポーツ局に文書で正式に問い合わせている。
数万円といわれている製品を購入して、規則で使用不可となっては困るので
JAFの正式な解釈が出るまでは、この辺のセッテイングはお預けとなりそうである。
(個人的な判断では、問題ないと思っていたのだが、昨年の様な例もあるので・・・。)



デビューについて 2001.04.11


待望のフロントLSD(クスコ)が手元に届き、組み込みを開始している。
順調に装着し、テスト走行で問題点が発生しなければ、
全日本第2戦(名阪)でのエボ7実戦デビューが実現できそうである。

また、ファイナル変更により、HiクロスからLoクロスに変更し、
吸気系と排気系も完璧とは言えないが、
それなりのセッテイングを施すことが出来そうである。

ただ、この段階でも煮詰まっているエボ6と勝負が出来るのか?の
判断は非常に難しいが、後は岡野博史選手のスーパーテクニックと
ACDのポテンシャルに託したいと考えている。


デモムービー公開 2001.03.21


3月11日にMSSP(福島県)で行った、暫定ジムカーナ仕様のデモムービーを公開する。
フロントLSDも吸気排気系もノーマル状態なので、あまり参考にはならないが、
興味がある人は、ダウンロードして確認してほしい。(掲載期間終了)

やはり、全日本第1戦でのエボ7のデビューはキャンセルする事にした。
今の様な中途半端な状態でデビューさせると、
エボ7の印象が非常に悪くなる可能性が高いので、
残念だがしかたが無いと思う。

それなりの装備を施さないと、全く勝負にならない
現在の車両規則を心底恨みたくなる。


デビュー延期 2001.03.17


リジット・ランサーエボリューション7のイベントデビューは大幅に遅れる事になりそうである。
暫定的な吸排気系のチューニングを施した状態で、某雑誌の取材を受けたが、
フロントLSDの無い状態では、煮詰まったエボ6には及ばない事が判明したので、
18日のJAF関東地方選手権でのデビューはキャンセルする事になった。
また、25日の全日本選手権第1戦も現段階では、LSDが間に合う保証が無いので、
ココでのデビューも難しいかもしれない。
また、フロントLSD装着に伴い、ファイナルギヤの変更も同時に行う予定である。
やはり、フロントに機械式LSDを装着しない状態では、
サスペンションセッテイングもACDの評価も難しい状況なので、
LSDの準備が整うまでは、サスペンション等の開発は凍結状態となる。
4月15日の全日本選手権第2戦にはデビューさせる様に努力したい。


ジムカーナ仕様でのシェイクダウン 2001.03.13


暫定ながらジムカーナ仕様でのシェイクダウンを3月11日に、
福島県のメーハイランドSSパークでのスポーツ走行に参加して実施した。
当日は前日の雪が周りには残っていたが、天気が好転したので、
路面は一部ウエットでほぼドライコンディションであった。
ただ、気温が低く、路面温度は8〜14度程度の低温路面状況であった。

テスト走行には、昨年使用したワークスエボ6も比較車として持ち込んだ。
結果としては、1分程度のコースレイアウトでエボ6の約0.6〜0.8秒落ちであったが、
フロントLSDが純正のヘリカルLSDで、吸排気系がノーマル状態であることを
考慮すると、かなり速いタイムだと判断している。
特にACD「アクティブセンターデファレンシャル」は路面コンディションで
選択できるので、エボ7の武器になることは間違えないと思う。
(器用な岡野選手は走行中に何度もACDのモードを切り替えていた。)

全日本ジムカーナ選手権第1戦にはフロントLSDが間に合う可能性もあり、
吸排気系のチューニングも少しはできる予定なので、
さらなるポテンシャルアップが期待できると思う。

近日中にテスト走行ムービーを公開する予定なので、お楽しみに。


改造経過報告 2001.02.28


エボ7の改造を始めて1週間になるが、未だに車はバラバラの状態である。
以前の車両規則であれば、既に仕上がっている時期なのであるが、
JAFの闇雲な規制緩和のおかげで、倍以上の手間とコストがかかってしまう。
現在は、補修用1mmオーバーサイズピストン組み込みの為の、
エンジンの分解が終了し、ボーリング加工をする段階になっている。
各サスペンションブッシュやメンバーブッシュ、エンジンマウント類の
圧入も既に終了しており、リヤLSDのイニシャル強化も行ったので、
リヤ関係のセットアップに関しては問題が無い。
また、カーペットやアンダーコート類の削除という手間のかかる作業も
一通り目処が付いたので、バラバラになっている車内パーツの
組み付けを始めている。

なお、気になっていたステアリングボスに関しては、
既存の製品がマッチすることが判ったので一安心であるが、
GSR標準(RSオプション)のステアリング用のボスに関しては
社外品が存在しないようなので、当面はステアリング交換は難しいと思う。
(RS購入ユーザーは絶対にオプションステアリングを選択しないようにして欲しい。)

現在のパーツ開発や改造速度から推測する限り、
3月18日JAF関東地方選手権第2戦(ASL)でデビューさせることは、
可能だとは思うが、セッテイングの時間が少ないので、
エボ7の戦闘力を100%引き出すことは難しいかもしれない。
(岡野選手のスーパーテクニックに頼ることになる・・・。)


改造開始 2001.02.23


いよいよ、エボ7のジムカーナ車両への改造を始めることになった。
色々と従来品が使えない部分が多いので、リジットパーツの試作手配や
開発協力メーカーとの打ち合わせに忙しい状態が続いている。

リジット・エボ7

リヤ関係のパーツはエボ6とほとんど共通なので、手慣れた作業となるが、
フロント関係はかなり変更されているので、違和感を覚えながらの作業となった。
今回のエボ7もエボ6同様にサスペンションアームが全てアルミ製になっているが、
今回はインタークーラーパイプも大幅なアルミ化による軽量化を行っている。
吸気系の取り回しも、我々がエボ6系に行っている様なレイアウトになっているので、
吸排気系のチューニングに関しては、エアフィルターやエアクリーナー変更及び
マフラーやフロントパイプ等で取りあえずは十分な気もする。
(光物が少なくて、見栄えは寂しいかもしれないが・・・。)

今回のエボ7では三菱の技術者の軽量化とエンジンフィール向上、
コーナリング限界向上への執念を十分に感じ取れるが、
反面、フロント関係の整備性の悪化が非常に気になる。
一般ユーザーにとっては、整備工賃の負担が増大するので、
強化クラッチやフロント機械式LSDの装着の際には、
トータルのセットアップ方法も含め、
オーバーホールサイクルの永い製品や組み方を選択するべきだと思う。


ノーマルシェイクダウン 2001.02.21


ブレーキパッド(フロント・リヤ・インナーシュー)を装着した程度のほぼストック状態で、
群馬県の関越スポーツランドでのシェイクダウン走行を行った。
テストでは純正の15インチタイヤではさすがにデータが取れないので、
フロント255/40−17、リヤ235/45−17のアドバン・ネオバを装着した。
今回のテスト走行での確認事項は、「ACD」の動作確認、前後ブレーキバランス、
エンジンの基本特性確認、Hiクロスのフィーリング等である。

最も気になる「ACD」に関しては、モード変更によりドライビングフィーリングは変化するが、
サスペンションやLSDがノーマル状態では、正確な判断は難しい様である。
やはり、ランサーは付ける物は付けないと意味がない車の様である。
ブレーキバランスに関してはエボ6と同様のバランスで問題は無いので、
新規開発の必要性は無いと現段階では判断している。
エンジン特性は非常にスムーズで、ノーマル状態とは思えないような
パフォーマンスを発揮しているので、今後の吸排気系のセットアップが楽しみである。
従来のLoクロスに比べてHiクロスはエンジンの伸びが良く感じられて良いのだが、
360℃以上のターンでのエンジンストールに関して問題が出なければ、
ファイナルギヤの変更は必要ないと思う。

このエボ7は3月中旬頃までは、改造の為に実走行することは無いので、
暫定的なジムカーナ仕様での走行結果報告は3月中旬以降を予定している。

次回からは、改造日記を掲載したいと思うので、お楽しみに。


納車 2001.02.17


かなり遅れてしまったが、16日にやっとエボ7が納車された。
早速、各部のチェックと簡単な慣らし運転を行った。

現在の所判明している新規開発が確実に必要なパーツは以下の通りである。

■フロントショック
■フロントピロアッパーマウント
■フロントストラットバー
■フロントLSD
■リヤタワーバー
■吸排気系パイプ及びマフラー
■一部エンジンマウント
■シートステー
(適合パーツや開発終了パーツは今後順次発表する予定である。)

高速道路での軽い慣らし運転でのインプレッションで感じたことは、
エンジンフィールがエボ6よりもストック状態でも格段に向上したことと、
高速走行での風切り音がかなり少ないことである。
反面、標準車高ではかなり腰高で、直進安定性が良くなく感じられた。
期待していた「ACD」に関しては、一般走行では殆ど変化を感じることが出来なかったが、
「ターマックモード」と「スノーモード」の違いは、高速道路のインターチェンジでの
コーナリングの時には多少感じられるが、極端な挙動の変化は無いようである。
一般的走行では、「スノーモード」で走行するのが安心な様である。

「ACD」に関しては、近日中に全開走行テストを行い、
競技スピードでのメリット及びデメリットを確認する予定である。


事前調査 2001.1.26


未確認ながら「CT9A」のパーツ適合情報が入ってきている。
基本的な部分で問題になるのは、ACD装着車両にフィットするフロントLSDが、
現存せず、新規設計の必要性があることである。
市販されて一般的に入手可能になるには少し時間がかかりそうである。
また、一部サスペンションブッシュやエンジンマウントもエボ6系とは異なるようで、
これも少し時間がかかるかもしれない。

既存のエボ6系フロントLSDを組み込むには、
ACDオプションを選択しない方法も考えられるが、
その際にはオプション設定の影響で、クロスミッションが装着されない事になる。

暫定的なセッテイングでのシェイクダウンは比較的早い時期に出来るとは思うが、
エボ6系と勝負になる程度に仕上げるには、色々と障害があり少し時間がかかりそうだ。
(全日本選手権第1戦にCT9Aで参加出来るかどうかは現時点では微妙である。)

ただ、何時もそうなのだが新型車両といえどもセットアップは
全て時間が解決するのであまり心配はしていない。
(この開発段階での苦労が、実は非常に楽しいのである。)

ともかく、アルファとしては全力でCT9Aのセットアップに励む覚悟なので、
CT9A購入予定の人は是非期待して欲しい。


車両価格 2000.12.22


仮注文をしていた「ランサーエボリューション7(CT9A)」の車両本体及び
メーカーオプションパーツの金額がディーラーより提示された。

車両本体価格:¥2,518,000
オプション価格:¥270,000
本体+オプション合計:¥2,788,000
となった。
登録諸費用や値引きを含めると約300万円となりそうである。

オプションの内訳は以下の通りである。
・ACD+Hiクロスミッション+ヘリカルフロントLSD:¥200,000
・薄板ボディ仕様:¥10,000
・センタードアロック+パワーウインド:¥60,000

車両本体価格は噂通り、エボ6よりも8万円程安くなっていたが、
メーカーオプション価格がエボ6の時の8万5千円に対して、
27万円となってしまったので、結果的には10万5千円のアップとなった。
新機構のACD(アクティブセンターデフ)と快適装備のセンタードアロック+
パワーウインドの価格上乗せの影響だが、
ACDが実戦で有効な武器になり、快適装備の恩恵にあずかれれば、
10万5千円は決して高いとは言えないと思う。

ただ、薄板ボディ仕様はエボ5・6の時の様に10kgの軽量化では無く、
約1kg程度の軽量効果しかないので、コスト的には1g当たり約1円となる。
ギンギンの競技指向ではない限り、薄板ボディ仕様を選ぶ必要はないと思う。
(薄板ボディの屋根のベコツキ感はワックスがけを躊躇するほどである。)


「RSのその他メーカーオプション設定」
・寒冷地仕様:¥12,000
・リヤワイパー:¥15,000
・ACD単体:¥100,000
・ディスチャージヘッドランプ+フォグランプ:¥80,000
・新MOMOステアリング:¥30,000
・ブレンボ+アルミホイール+クロスT/M+ヘリカルLSD:¥340,000
・上記+ACD+AYC+ABS:¥500,000

ACD+クロスT/M+ヘリカルLSDのオプションが20万円で
これにブレンボ+17インチアルミホイールを追加して34万円なので、
ブレンボ+17インチアルミホイールにするコストは24万円となる。
キャリパーやホイールを後々購入することを考えればこの差額は
決して高くはないが、タイヤのランニングコストを考えると
選択は十分に検討した方が良いと思う。


開発決定 2000.12.12

20001年2月上旬に発売が予定されている「ランサーエボリューション7」の
詳細なデータが判明したので、アルファでは本格的な競技パーツ開発を決定した。

RSモデルの主なスペックは以下の通りである。

車両形式:GH−CT9A
エンジン形式:4G63T
エンジン出力:280ps/6500rpm
エンジントルク:39kg-m
全長:4455mm
全幅:1770mm
全高:1450mm
車両重量:1320kg
最小回転半径:5.9m
ミッション:5速マニュアル
タイヤサイズ:RS(205/65−15)、GSR(235/45−17)
エアーバック:運転席及び助手席

主なRSモデルのオプションパーツ
・寒冷地仕様
・リヤワイパー
・17インチアルミホイール
・17インチブレンボキャリパー
・ACD
・AYC
・ABS
・スーパークロス(Hi)
・フロントヘリカルLSD
・ディスチャージヘッドランプ+フォグランプ
・薄板ボディ仕様
・センタードアロック+パワーウインド

アルファではRSモデル+オプション番号「HCP」を選択することになった。
H:ACD+スーパークロス+フロントヘリカルLSD
C:薄板ボディ仕様
P:センタードアロック+パワーウインドウ


今回のエボ7の特徴は、ユーザーニーズに合わせたRSモデルの機能パーツオプションの
充実だと思う。特にパワーウインドウ+センタードアロックの設定は非常に評価している。
これに、ディーラーオプションのマニュアルエアコンを装備すれば、
RSモデルでも「競技+ファミリーユース指向の人」にも購入を薦められる。

また、新機構の「ACD(アクティブセンターデフ)」は実戦競技での使用も
十分に可能であり、ターン旋回等で威力を発揮しそうである。

なお、今回のフルチェンジでは、車両価格が大幅に値下げされて、
マキネン仕様よりもGSRで約27万円、RSで約8万円程安くなっているようだ。

アルファではパーツの開発、競技車両開発に全力投球する予定なので、
是非期待して欲しい。




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