TOYOTA MR-2

MR2(AW11・NA)
MR2G AW11 (1985年)

「東京モーターショー」で見た展示車の印象が忘れられずに国産初のミッドシップ車を購入してしまった。展示試作車のエンジンは3S型であったが、市販車はAE86と同じ4AG型エンジンが採用されていた。この頃のジムカーナはAE86が主流であったが、トラクションの面で有利なMR2が何時かは主流になると確信出来たのはこの車のおかげである。ただ、AE86と同じエンジンではいかにも非力で、せっかくのミッドシップトラクションも邪魔者でしかなかったが。しかし、この車でジムカーナでの360度ターンを勉強させてもらい、「RIGID」パッドの開発にも十分貢献してもらった。(この車にもしも乗っていなかったら「RIGID」は現在も存在しなかったかも?)また、ジムカーナ初優勝もこの車であった。写真はチームの練習会でFISCOのCコースを走行している時の1コマ。


MR2(AW11・S/C)
MR2G AW11 (1986年〜1989年)

マイナーチェンジで、非力に苦しんだMR2にスーパーチャージャーを装備したHOTモデルが追加発売されたので、当然の様に購入した。エンジン重量が増加したためにややNA車よりも前後バランスと軽快感が悪化したが、これこそ理想のジムカーナ車両だと思った。成績的にはラリー走行の悪癖が抜けずに苦しんでいた時代なのであまり良くは無かった。この車頃から「RIGIDパーツ」の本格的な開発を開始した。リヤウイングが無いMR2は当時珍しかったが、これは今の様にわざと外したのでは無い。元々付いていない仕様を買ったからである。今でも仰々しいスポイラーは嫌いだが、せっかく付いてきたスポイラーをわざわざ外す気はない。白いホイールにボディ色のミラーがお気に入りの思い出深い車である。このスーパーチャージャーMR2は結局2台乗り継いだ。写真は「関越スポーツランド」でのテストの時の1コマ。


MR2(SW20・Turbo)
MR2GT SW20 (1990年/1995年)

MR2がフルチェンジで2000クラスにグレードアップし、160万円代の車から300万円に届く高級車になってしまった。今でこそ低価格のベースバージョンが販売されているが、発売当時はTURBO車に乗るにはフル装備の仕様を選択するしか無かった。(なぜ、トヨタが儲かるか?が、この件で良く判った。)乗ってみて、まず驚いたのは、とても「ミッドシップ」とは思えないバランスの酷さで、こんな車をはたして速いジムカーナ車両に出来るのかと不安に思った。(ミッドシップなのにエンジンが後ろにバンクしているなんて今でも信じられない。)結果的には何とか満足の行くセッテイングになり、ジムカーナフェスティバルで優勝する事が出来た。ただし、これがミッドシップ本来の操縦性だとは思わない方がいい。国産車では「AZ1」の方が圧倒的にバランスが良いと思う。また、1995年の秋に96年の新設A3クラスの為に3型のGT-Sを購入したが、セッテイング終了後にミラージュ(CJ4A)の開発の必要性が生じたのでクラブ員に転売してしまった。写真は「浅間台スポーツランド」でのテストの時の1コマ。





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